『工場の祭典』へ!!【10/8-9】燕市滞在型インターン体験レポート:グループA

※当記事は東京つばめいとインターン・プログラム参加者によるものです

グループA:1日目(2016/10/8)

「小林工業・山崎金属工業(洋食器)」

1日の始まりの天気はあいにくの雨であり足元の悪い中でしたが、小林工業の社員さんたちは皆暖かく見学を受け入れてくださいました。

初めは、幾度も「グッドデザイン賞」を受賞してきた「LUCKYWOOD」をショールームで見ることができました。初めて見る洋食器のショールームであり、ひとつひとつの製品のクオリティーの高さに驚きました。数多くの食器に、自らが写ってしまうほどの透明度には、これから入る工場に期待を膨らませました。

工場の祭典:小林工業

実際に工場の中に入ると、職人の技を見ることができました。材質の一つにまでこだわる作業には、私たちには理解しがたいものがありましたが、それほど社員さんの思いがこもっている製品なんだと理解することはできました。
特に感動したのは、日々変化する材質に対し、職人が自らの感覚で気づき、機械を調整する人間技には鳥肌が立ちました。小林工業は、食器一つに対する情熱が感じられる、素晴らしい企業でした。

 

次に、山崎金属工業に訪れました。山崎金属工業も小林工業と同様に、主に洋食器を製作している会社なのですが、デザインに力を入れている現在に適応しているこちらも素晴らしい企業でした。国際的なプロダクトデザイン賞である「レッド・ドット・デザイン賞」も受賞している、おしゃれな洋食器が数多く展示されていました。そのおしゃれなデザインには心惹かれ、触るのが禁止されていた食器に思わず触りそうになってしまいました。製作技術に関しても小林工業さんにも劣らない素晴らしい技術を山崎金属工業でも見ることができました。

工場の祭典:山崎金属工業

同様の2社を訪れることがで、良い意味で2社の比較ができ、お互いの良さを知ることもできました。燕市は洋食器の日本シェア90%を超える地域で、他にも数多くの洋食器の企業にも訪れそれぞれの良さを見てみたい、また燕市に訪れたいと思える経験になりました。

今後は、食器ひとつにも人の手が加わっていることを思いながら、使いたい、そんな想いになりました。

 

背脂ラーメン(まつや食堂)とツバメコーヒー【燕市グルメ】

昼食にまつやの背脂ラーメンを食べに行きました。
休日のお昼時、かなり店内は混んでおり、私たちは二階席に案内されました。ちぢれた太麺に背脂がたっぷりのスープがよく合っていてすごくおいしかったです。私は新潟生まれ新潟育ち(長岡)ですが、新潟県内でも地域によって色々な味のラーメンがあって楽しいです。

工場の祭典:まつや食堂

雨の中ここで初めてゆっくりでき、インターンに参加した皆さんで自己紹介。
何の勉強をしているか、どうしてこのインターンに参加したかなどなど、あったかいラーメンを食べながら色々な話を聴きました。

何だか勉強のこととか、真面目な話に聞こえるかもしれませんが決して堅苦しくはありません。皆好きだと思うことをやっているから本当に楽しそうなのです。本当にすごいと思ったのは、皆好きなことを勉強して、その後行動に移して色々な人と繋がっていること。新潟人気質? の私は内にこもってしまい、よく好きなことも自己完結してしまうので衝撃を受けました。行動して発信して人と話せば、お互いを理解しあって大きなことを作りあえる。今回見学した工場の祭典にも通じるものがあるのではないでしょうか。

 

工場の祭典:ツバメコーヒー

夕暮れ時にツバメコーヒーへ。燕にこんな場所があったんだ……! と驚くほど素敵でおしゃれな空間で、落ち着いた気持ちでコーヒーを頂きました。

店主の方は何だか愛嬌があって面白く、私たちと終始話が弾みました。また次来るときは真面目に話をして、人生観なんて聞いてみたいなと思いました。

私は大学では建築学専攻で、将来設計を生業にしたい!と思っているのですが、店内が素敵すぎて思わず建物に見入ってしまいました(笑)。建物の造りもインテリアも、燕三条の単純に「良い」道具も、無意識のうちに生活の中で私たちに心地よさを与えてくれてると思うのです。私はそんな建築設計をできるようになりたいです。

 

「ワイテック・レセプション(作業着ランウェイ)」

次に、LED照明で有名なワイテック行って来ました。
ここでは、様々なモノに応用するLEDについてのレクチャーを受けた後、半田作業を通しての、ミニLEDライトの作成を体験してきました。

工場の祭典:ワイテック

ワイテックさんは、仏壇周りや灯篭の火などをLED化し、安全で優しい光を感じることを可能とします。
燕市といえば、洋食器産業が盛んである思い浮かべます 。しかしLED照明からも市の発展に貢献している事実を新しく知れたことは大きな収穫です!

ミニLED照明を作らせてもらい、半田小手を使いながら、基盤を組み立ててゆく作業には新鮮さと同時に、燕の職人魂の情熱も共有できたような気がします!

 

工場の祭典:マルナオ:作業着ランウェイ

本日の最終目的地は、本格手作りハシで名を博す、マルナオさんでした。
そこでは、”工場の祭典”のメインイベントであるレセプションが催され、作業着をきた職人さんたちがまるでモデルさんように披露するランウェイを見学してきました。

静かな夜の森中に佇む普段の工場の雰囲気が、瞬く間に豪華なファッションショーのものへと一変しました。

工場の祭典:マルナオ:作業着ランウェイ

普段、それぞれの工場や作業場でモノ作りに精を注ぐ職人さんたちが集結すること、それは本当に貴重な機会です。そんな職人魂を日々背負う職人さんたちのランウェイを闊歩する姿を目の当たりにし、鳥肌が立ちました。

 

 

グループA:2日目(2016/10/9)

ハーベスト(花苗生産農家)

2日目の朝はホテルで朝食を済ませた後、8時にロビーに集合し1つ目の目的地に向かいます。
本日最初の目的地はハーブ苗を中心に栽培している花苗生産農家さんの「ハーベスト」です! 自然をお手本として個人住宅のガーデニングなども手伝っているそうです。

 

工場の祭典:ハーベスト

ここでは実際に自分でハーブの葉を摘み、ハーブティーを作らせていただきました。
ハーブの葉には実はたくさんの種類があって葉によっては摘み方、淹れ方が違ったりしてそれだけで風味が変わってくるんだとか。そして今回はただハーブティーを作るだけでなく、なんと複数の葉から自分だけのオリジナルブレンドを作ります!
店主さんが事前に葉の種類と風味の説明やオススメブレンドの例を用意してくださっていたのでそれを元に組み合わせを考えました。

工場の祭典:ハーベスト

葉を摘む時に店主さんが「葉を揉むだけでいい匂いがするよ」と言うので半信半疑で揉んでみると本当に良い香りが…。それも葉の種類ごとにそれぞれのまた違った良さが…。
自分で作ったオリジナルのハーブティーを味わったり、友達の淹れたハーブティーと比べてみたりとワイワイしているとなんと店主さんが家の裏のピザ釜で焼いた手作りピザを焼いて持ってきてくれました!
最後はハーベストの皆さんと地域のお客さんと楽しくお喋りしてこの場を後にしました。燕三条の地域の繋がりやあたたかさを感じると同時に、都会ではなかなか出来ない貴重な体験をさせていただきました。

 

庖丁工房タダフサ

ハーブティーとピザを堪能したあとは、三条市の包丁工房タダフサへ。 細い道に車を走らせると、チョコレート色の工場が見えてきました。
パン切り包丁はネット上でも品薄になるほど人気商品であり、見学にも若い女性から年配の方まで集まっています。イヤホンをつけ、20名ほどのグループで説明を聞きながら工場の中を見学しました。

工場の祭典:庖丁工房タダフサ

研磨前と後の刃を触り、違いを体験。その横で緑色の液体につけられた研磨後の刃を見ている私たちに気づくと、さび止めなのだと教えてくださいました。職人の方も手を止めて、「はまぐり刃なんて言うんですけど、えぐれないで曲線を描くように研いでいます」とのこと。

ちなみにこちらでは、自社製品に限らず包丁研ぎも全国から受けているそうです。見学者一人ひとりに丁寧に対応してくださる姿に、顧客と長く大切に付き合おうとする姿勢を見たように思いました。

 

三条ものづくり学校

閉校した小学校をリノベーションした施設は「新」と「旧」を象徴するシカの彫刻が迎えるとおり、昔懐かしさと展示会場としてモダンな雰囲気が同居し各所に昔使われていたであろう下駄箱をフライヤーBOXに使うピンクのストライプをプロジェクションマッピングされた玄関をくぐり体育館へ向かうと、白と青の布をつぎあわせていてまるでサーカスのテントのようでした。
体育館は大勢の人でにぎわい、全国から集められた工芸品が雑多にあつめられ、工芸品の中を自由に歩き回り手にとれるようになっていました。

工場の祭典:ものづくり学校

日本の名だたる技術が集まった素敵な品が1時間では飽きないほどあり直接購入できました。
インストゥルメンタルのバンドがリアルセッションをしていてコーヒーを飲みながら音楽に耳を傾けることもできました。

 

三条スパイス研究所

2日目のお昼は「三条スパイス研究所」をお邪魔しました!
東京押上にあるスパイスカフェの伊藤一城さんを監修に迎え、「にほんのくらし」を再編集しながら発信していく小さな食堂。
不思議な懐かしさを覚える店内に入ると店員の方が明るく出迎えてくれました。

スパイスの効いたここでしか食べられない独特なカレーが有名な三条スパイス研究所さん、ここでは店主さんオススメのターリーセットをいただきました。メニューの素材や器、この不思議な空間を構成する椅子やテーブルを始めとする家具、装飾物には燕三条の地域の資源がたくさん詰まっているそうです。近くに座っていた地域の方と触れ合う機会もありました。

工場の祭典:三条スパイス研究所

お昼ご飯を通じて食だけでなく燕三条の様々な魅力に触れることが出来る「三条スパイス研究所」はカレー好き且つ、燕三条をもっと知りたい!という方には一石二鳥な素敵な食堂だと思います。

 

山谷製作所

趣ある街並みを通り抜けるとひっそりとした住宅街の中に鉋台を製造している山谷製作所はありました。
2階のワンフロアに私たちの身長より高い天井に届くほどの白樫の木材がジェンガのように積み上げられていました。
中の工場をのぞくと積み上げられた木材の切れ端と年季の入ったいくつもの木工加工機がずらりとあり、かなり古いものが多く職人さんがやらなければ均一にできないような繊細な加工機もありました。

刃のかみ合わせは機械ではなく職人の手でしか繊細な調整はできなく、奥まった畳敷きの部屋で大小ののみを使い職人さんの目と手で何度も確認を重ねながら納得のいくまで調整を続けます。
のみを片手に刃を見る視線には緊張感があり鉋へ対する熱意や集中力の高さを間近に感じました。
入り口には、ケース付きの鉋で無料で鰹節をする体験が行われており、すりたての鰹節は香りがよくやわらかな口当たりで豊かな味わいがありました。

工場の祭典:山谷製作所

 

三条特殊鋳工所

最後に訪れたのは、「サントク」という愛称で親しむ三条特殊鋳工所。60名ほどの見学者が集まっており、グループに分かれて型作りに始まる鋳鉄技術を見学しました。

1500度にも達する鉄を流し込むと、炎に包まれていく鋳型。「こんな光景を間近で見れるなんて」と、ダイナミックな光景に目を奪われます。途中、あまりの騒音に聞こえにくいシーンもありましたが、工場の中であるという臨場感あふれた見学となりました。

工場の祭典:三条特殊鋳工所

 

最後に

他の工場にも共通して言えることですが、本来は見学用ではなく「作る」場所。今回のために見やすい流れや順路を作り、素人にも分かりやすい説明を考え、騒音のなかでも聞こえるような機器を用意して今日を迎えています。
作るプロたちが、見せるためにかけた努力は、並々ならぬものでしょう。来場者に自分たちの仕事を知り、楽しんでもらおうという熱意を感じる2日間となりました。

迎え入れてくださった工場のみなさま、企画・運営してくださった東京つばめいと事務局のみなさま、充実の2日間をありがとうございました!

工場の祭典:ものづくり学校

 

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